【発達心理学】怒らない育児ができなくていい。私がたどり着いた愛を伝えるたった1秒の習慣

コラム

私は今、4歳と2歳の男の子を育てています。元々は看護師として働いていて、状況を客観的に見ることは得意でした。

しかし、次男が生まれてからは心身ともに余裕がなくなり、子どもにも理由があると分かっていても限界を超えてしまうことが増えていきました。

特に生理前はどうしてもイライラを抑えられず、考えるより先に言動に出てしまうこともありました。

そこで、「自分が考える前に使える言葉(定型文)」があればいいのではないかと思うようになりました。

看護学生時代に好きだった“発達心理学”がヒントに

看護学生の頃、私が好きだった科目の一つが小児の発達心理学でした。

赤ちゃんの「ビジュアルクリフ実験」では、ガラスの床を“崖”に見立てた場面で、母親が笑顔なら進み、不安な顔なら止まることが分かっています。

つまり、子どもは大人の表情や声を参考にして行動を決めているのです(社会的参照)。

「これって幼児にも応用できるのでは?」

そう考えたのが、私の中で大きなきっかけでした。その結果たどり着いたのが、 まず“愛しているよ”と言う という方法でした。

「愛しているよ」が第一声だと、子どもも親も落ち着いた

戦っている2人にまず「愛しているよ」と言うと、

子どもたちのイライラが癇癪につながりにくくなり、

親子ともに一度落ち着いてから、「どうしたかったのか」「どうすれば良かったのか」を話せることが増えました。

さらに、「愛してるよ〜!大好きだよ〜ん!」とふざけた口調で言うと、それだけで喧嘩が収束する日もあります(笑)

また最近では、私がイライラし始めたのを察した長男が「ちゃーちゃん、愛してるよ」と言ってくれることもあり、私自身のクールダウンにも繋がっています。

怒らない育児は素敵。でも「怒れない人」なんていない

世の中には「怒らない育児」など、たくさんの育児法があります。

でも私は、

怒らずに済むなら、そもそも怒っていない。

みんなできることをやって、その上で悩んでいる。

そう思うのです。長男が4歳になった今、「怒らないことが正解」なのではなく、

人として大切なことを教えるために、強く言う必要がある場面は必ず存在すると感じています。

よく “怒る” と “叱る” は違うと言われますが、

それは大人の感覚であって、子どもは区別がつきにくいのではないかとも思います。

怒ってばかりと思われると

・その場しのぎの謝罪

・親の真似をして感情的になる

なども起こりやすくなるのが現実です。

だからこそ私は、

目的は「怒らないこと」ではなく

 子どもに正しいことを伝えること、

 そして怒っていても愛していると伝えること

だと思っています。

たくさん試してきたけれど続かなかった。でもこれは違った。

私自身、多くの育児法や声かけを調べて試してきました。

しかし、うまくいかなかったり続かなかったりして、結局感情的になってしまうことも多かったです。

でもこの方法は、

第一声を「愛しているよ」にするだけ。

くせにしてしまえば本当に簡単で、その上、とても大きな変化が起きました。もしよければ試してみてください!以下に心理学的な根拠を書いておきます!興味があればぜひ読んでみてください!

①子どもの“安全基地”が瞬時に回復する

子どもが癇癪を起こすときは、脳の「闘争・逃走」のスイッチが入り、不安・恐怖が増えています。

そんなときに 愛情の言葉を先に受け取る=環境が安全だと確認できる ため、脳が落ち着く方向へ働きます。

安全だと思えると攻撃や癇癪が減る。

② 先に“愛情”を提示することで、相手のミラーリングが起こる

人間は無意識に相手の感情を真似する(ミラーリング)性質があります。

親が怒りの雰囲気を出すと、子どもはそのテンションを反射しやすい。

逆に、親が最初に 落ち着いた・温かいトーンの愛情 を示すと、

子どももそのエネルギーに合わせて落ち着きやすくなります。

優しいトーンは優しさを引き出す。

③ “叱られるかもしれない”という防衛心が消える

癇癪や兄弟喧嘩をしているとき、子どもの心には

「怒られるかも」という防衛本能があります。

でも最初の言葉が

「愛しているよ」=見捨てられない、受け入れられている

と分かると、子どもは防衛を解除します。

防衛が減ると、攻撃的な行動も自然と下がる。

④ 親自身の脳の“アンガーマネジメントボタン”が押される

親が言葉を発することで、“自分の脳にも影響”が起きます。

「愛しているよ」という言葉は、言った本人の

副交感神経を優位にし、怒りの回路の暴走を止める 作用があると研究されています。

言う側も冷静スイッチが入る=不必要な言葉を言わなくなる。

⑤ 家庭の“感情のデフォルト値”が変わる(情緒のセットポイント)

繰り返し同じ反応をすると、家庭の雰囲気=情緒的な文化が作られます。

以前:

・癇癪 → 親が注意 → 子どもが防御 → 感情が高まる

今:

・癇癪 → 親が愛情の第一声 → 子どもが落ち着く → 話し合いがしやすい

この「感情の流れのパターン」が変わると…

家庭全体が優しく穏やかな“雰囲気の規範”を学習します。

兄弟もお互いを思いやるようになるのは、親が作る情緒のモデルを模倣しているため。

⑥ 条件付きでない愛(unconditional love)を体感できる

「悪いことをしていても、怒られそうな時でも、愛されている」という感覚は

子どもの行動を“正す”のではなく、“整える”。

安心しているほど人は優しくなります。

安心は、しつけ以上に行動を変える力がある。

これは「共調的アタッチメント」と呼ばれる、とても高度で愛情深い対応でだそうです。

参考になると嬉しいです。

タイトルとURLをコピーしました